禁忌 其の六

 (1)続縁起・言い習わし(その他諸々)

  戸障子の紙で尻をふいてはいけない病が起る(滋賀)
  太陽に向かって小便をしないこと(長野)
  歯のすきがあくと金がなくなる(徳島)
  卵の殻を踏むと婦人病にかかる(和歌山)
  鏡もちの上には必ずだいだいをのせる(長崎)
  寫眞をさかてに持たぬこと(高知)
  油揚げを持って山へ行くと狐が化かすという(三重)
  昼間、童話を語るとねずみが小便をひっかける(秋田)
  字の書いた紙で尻を拭くと手が上がらない(滋賀)
  寺のねはんだんこを天下においておくと雷が落ちない(岐阜)
  命日には精進なので魚類を食べられない(秋田)
  3歳5歳には、11月15日にお宮参りをする(東京)
  お七夜に名前をつける(東京)
  31日目に初のお参りをする(東京)
  神仏に手をあわせると一日の災難を軽くのがれる(北海道)
  火の所の時々淨める為にお塩を少々まく(北海道)
  1月15日には小豆御飯をたき神仏にそなえる(長崎)
  お祝いに鯛を使う(高知)
  たちはけを持つと、みが帰るという、だからその人は帰って来る(鹿児島)
  兄弟で同じ年に子供が出来た時に子供が負けないために「カタクチ」を
  割る(大分)
  縁組の式の時に鯛を使用する(島根)
  冬至にボーフラを食べねばウジ虫になる(鳥取)
  星を見て世の中を考える(奈良)
  海で大暴風の際、金毘羅様を念ず(京都)
  炬燵をかける時は暦を見て日を合わせてかける(福島)
  えびすに財布を供えると金持ちになる(福島)
  ねずみのことを夜者又は、姉様と呼ぶ(福島)
  一杯茶を飲んで出かけると坊主に會う(福島)
  口笛を吹けば天才が落ちる(秋田)
  舊六月一日にははがためとして鏡餅を食べる(秋田)
  五月の節句によもぎと菖蒲で屋根を拭く(秋田)
  白ねずみは大黒の使い(神奈川)
  蛇は弁天の使いである(神奈川)
  便所を掃除していると美しい子供が生まれる(愛媛)
  油虫を殺したら大師様が喜ぶ、大師参り一回に相当する(徳島)
  正月は切物一切用いず福八神を迎え楽しく一日を送ります(佐賀)
  節分の時自分の年だけ豆を食べる(神奈川)
  朝茶を飲む(神奈川)
  一族三夫婦健在の者が橋の流失止めの爲初渡りをする(神奈川)
  足に豆が出来た時は、鳩豆食えと三度呼ぶと豆が治る(福井)
  お彼岸の中日には全日休業し地獄の釜も休むという(富山)
  野道で蛇に追われたら左へ廻ること(石川)
  産婦のえなは墓地に埋める(山梨)
  鳩は八幡様のお使い、鹿は春日の神社のお使い、狼は稲荷様のお使い(石川)
  さるさわの池の畔に住たる狐は、昼は泣いても夜は泣かない(静岡)
  子供の13歳の時、嵯峨野の虚空藏様へ参った(滋賀)
  墓場でころぶと長生きしない(福島)
  階段から落ちたら三年は生きぬ(長野)
  歯の門歯との間が広く開いていると親の死に目にあえない(大阪)
  はしかの時、死んだ家へいったり等すると命にかかわる(青森)
  勝負事は親の死に目にあわれない(鳥取)
  将棋をすると親の死に目にあわれない(高知)
  碁・将棋に熱すると親の死に目にあえない(宮城)
  商人は絶対にサルという言葉を使わない(岩手)
  梯子に腰掛けると商売が悪くなる(岩手)
  客商売の家は庭を掃く時外に向かって掃くと客が逃げる(青森)
  火をたきながら歌を歌えば気狂いになる(岡山)
  火に縄や竹の皮を焼くと悪い(和歌山)
  かまどの前で歌を歌うと火が燃えない(徳島)
  火が燃えている所を又吹くと馬鹿になる(山梨)
  炊事場へ熱湯を流すと自分に何かが起る「手がひょうそうになる」(大阪)
  家の中で縄を焼くと家火事を起こす(滋賀)
  火をたきながら歌を歌わない(滋賀)
  朝は藤・夜は縄を燃やすな(京都)
  爐皿に傷をつけると親の頭に傷をつけたことになる(長野)
  お宮やお寺のものを炊くと気が狂う(富山)
  二人で火をたくと負勝が出る(岩手)
  炬燵の火でタバコを吸えば成功しない(鳥取)
  沖で口笛を吹けば風が吹く(青森)
  米を磨ぐ時、釜の底に少し水を入れてからお米を入れないと空子が
  出来る(新潟)
  ふかし物等したお湯で髪を洗うと気狂いになる(埼玉)
  足を洗う時、手を用いず両足相互で洗ってはいけない(宮城)
  コンコン狐は村祭り、キャンキャン狐は村騒動(鳥取)
  火の玉を見るといけない(滋賀)
  朝、家で気に入らないことがあればその日は外へ出ても何事も凶(福井)
  出なしに小言を言わぬ(長崎)
  船で口笛を吹いてはいけない(鳥取)
  人の身体をまたぐと、その人より出世しない(奈良)
  朝、熱が出るのは神の「さわり」で、夕方熱が出るのは仏の「さわり」
  神仏のさわりのある家は神仏が守って居る故、繁昌する(佐賀)
  海へ金物を落とすな(島根)
  妊婦が火事を見るとその子にアザが出来る(全国的)
  妊婦が葬式を見るとその子にアザが出来る(青森、石川、滋賀、島根、岡山)
  妊娠中は近親に死なれても手をつけぬこと(栃木、千葉)
  妊婦の居る時カマドを修理すると兎唇の子が生まれる(全国的)
  妊婦が切物をふところに入れると兎唇の子を生む(岩手、福井、大阪、大分)
  妊婦が茶釜に口をつけて飲むと兎唇の子が生まれる(秋田、石川、長野)
  馬の手網をまたぐと子供が十二月腹にいる(北海道)
  妊婦が馬の手網を踏むと難産する(新潟、高知)
  炭をまたぐと黒い子が生まれる(長野)
  女が砥石をまたぐと砥石が割れる(京都)
  女が砥石、鎌、天秤等をまたいではいけない(奈良)
  妊婦が箒(ほうき)をまたぐとお産が重い(宮城、新潟、富山)
  かますの上に座るとふくろが生まれる(長野)
  みに座れば身があまれる(秋田)
  妊婦が横むしろに寝るとおしの子が生まれる(秋田)
  みにくい人を笑ったら自分がそんな子を持つ(長崎)
  妊婦が墓へ参るといけない(滋賀)
  妊婦の時、田のしりみを新たに切ると兎唇の子が生まれる(三重)
  妊婦で泥棒すればその子が泥棒になる(長崎)
  妊婦が寫眞を取ると生まれた子供が早死にする(愛媛)
  妊婦がその期間中に行う動作が直接胎児の精神を養う(富山)
  袋から袋へものを移すと袋子が出来る(滋賀)
  餅つきの時下駄ばきでつくと歯が悪い子を生む(静岡)
  人につばをかけると口の切れた子が出来る(長崎)
  女が御はちの中から御飯を食べると口の大きい子を生む(島根)
  若い女がセイロの御飯を拾うと空子が出来る(富山)
  妊婦が大きな茶碗で食事をするとその子の口が大きい(広島)
  ナイフ小刀等切れ物で直接食べ物を口に入れると兎唇になる(富山)
  お産後100日以内に柿を食べると乳が出なくなる(埼玉、富山)
  田の中畔を切ると兎唇の子が生まれる(静岡)
  家内で子供が生まれるとお産の火が悪いと言うので仕事を三日休む(高知)
  妊婦が蛇を殺すといけない(岡山)
  妊婦が「ミミズ」に熱湯をかけると前髪のちぢれた子供が生まれる(徳島)
  妊婦は殺生をしてはいけない(和歌山・広島)
  産後又身よりの者が死んだ場合、神様の傍にいけない(東京)
  妊婦が兎を食べるとその子が兎唇になる(全国的)
  妊婦が蟹を食べるとその子が毛深い(大分)
  妊婦が蟹を食べると六本指の子供が生まれる(秋田)
  産後に蟹を食べると虫になる(鳥取)
  妊婦がタコを食べるとタコ肌になる(千葉)
  妊婦がタコの足を食べると子供の前髪がちぢれる(愛媛)
  産後イカ、タコ、エビを食べるものではない(香川)
  妊婦は肉、四足は食べるものではない(千葉、長野、群馬、秋田、島根)
  妊婦の時、魚類(ケンスズキ)等を食うと流産する(大分)
  妊婦があひるの肉を食べるとあひるの足がはえる(栃木)
  妊婦が蛤(はまぐり)を食うとその子が舌を出す(東京)
  妊婦がアワビを食べると産まれる子供の目の性がよい(岐阜)
  妊婦がショウガを食べると六本指の子を産む(秋田)
  妊婦が柿を食べるとその子がくさる(秋田)
  妊婦は子類を食わない(青森)
  妊婦は鮫を食うとその子が鮫肌になる(青森)
  妊婦がハチミツを飲むと腹痛になる(岩手)
  お産後にカボチャを食べるとなりんぼになる(栃木)
  妊婦がマンボを食べると骨なしの子が生まれる(和歌山)
  女が鳩を食うと口から子を生む(鳥取)
  妊婦に灸をやって貰うと、きかない(高知)
  産婦が火傷を見ると、見られた火傷は全快する(長崎)
  夜、爪を切ると親の死に目にあわれない(全国的)
  夜、爪を切ると世がつまる(福島、秋田)
  夜、爪を切ると病気の時、夜話しされる(青森)
  両親のあるものは夜、前髪を洗ったり整理したり爪を切ったり唇を見たり
  してはいけない(岩手)
  夜、爪を切る時は、夜爪を切る爪は鷹の爪と三度言う(埼玉)
  親が子の爪を切ると親の目に入る(東京)
  正月六日に初めて爪を切り、夜は切らない(群馬)
  夜、爪を切ると四つ角に立ちんぼが立つ(福井)
  夜、爪を切ると長病気する(石川)
  夜、爪を切ると思う事が叶わない(山梨)
  夜、爪を切る時は家の下で猫の爪を切るといえばよい(岐阜)
  爪を寝床下に敷くと病気になる(山口)
  髪や爪を火に焼くと神様が逃げる(佐賀)
  夜、爪を切ると気狂いになる(長野)
  夜、爪を切ると怪我をする(青森)
  夜、爪を切ったり、出かけに爪を切ったりしてはいけない(岩手)
  夜、爪を切ると通夜することがある(青森)
  夜の爪は何の爪と言って切る(京都)
  夜、爪を切ると夜道が怖い(京都)
  夜、爪を切ると牛の爪になる(和歌山)
  兄弟一緒に爪を切ってはいけない(佐賀)
  出かけに爪を切らない(神奈川)
  爪を水に投ずると死ぬ(佐賀)
  爪を海中に捨てると難破する(高知)
  爪を切って他家に行くと恥じをかく(岡山)
  夜、爪を切り火鉢に入れると泥棒が入る(長崎)
  爪を焼くと食物をやたらに食う(島根)
  爪を焼いてはいけない(広島、岩手、山形)
  いろりに爪を入れるといけない(宮崎、佐賀、和歌山)
  火鉢の側で爪を切ってはいけない(鹿児島、香川、滋賀)
  爪を切って火の中へ入れると火事になる(山口)
  火の中へ爪を切って入れると「つまんばれ」になる(山梨)
  爪を火にくべると長病気する(富山、福井、山梨、長崎、大分、佐賀)
  爪を火にくべると夏病をする(山口)
  爪を燃やすと餓鬼になる(福井、岡山、広島)
  爪を爐にくべると狂人になる(福島、栃木)
  病人に爪を切ってやると死ぬ(徳島)
  爪を切って火にくべるとオシになる(岩手)
  いろりの中へ爪を捨てると爪の形が悪くなる(富山)
  爪を火に焼くと肺病が出る(宮崎)
  爪に火を入れると爪が痛くなる(山梨)
  頭の毛を人に踏まれると頭が痛くなる(栃木、新潟)
  耳くそを火にくべるとツンボになる(神奈川)
  腫物の穀を火鉢に落とすと腫物がひろがる(岡山)
  夜、爪を切っていろりへ入れるとカワキの病になる(富山、岐阜、他4県)
  夜、爪を切って火に入れると癲癇になる(長崎)
  爪を切っていろりに落とすと盲になる(長崎)
  夜、髪をとかない(岩手)
  毛髪を火に燃やすと気狂いになる(神奈川、静岡、滋賀、京都、他5県)
  髪の毛を焼いてはいけない(福島、和歌山)
  爪や髪の毛を火にくべると気狂いになる(静岡、徳島)
  夜、頭の毛を洗うと親の死に目にあわれない(高知)
  髪の毛を左わけにして親に見せると悪い(新潟)
  三人で寫眞をとるといけない(全国的)
  三人で寫眞を取る時は犬や人形を入れて寫す(大阪)
  四人で寫眞を寫すと悪い(北海道、滋賀)
  三人でタバコの火をつけてはいけない(福井)
  木に三人で登ると最初に登った人が落ちる(秋田)
  三人の旅は一人乞食(山梨)
  人間のまわりを三回まわるとその人は死ぬ(三重、大阪、島根)
  子供が火遊びをすると寝小便をする(秋田、岩手、新潟、福井、他3県)
  北枕に寝るといけない(全国的)
  病人は西枕に寝てはいけない(佐賀)
  東向に寝れば病をまねき、北向きに寝れば水虫になる(高知)
  泣きまねをすると親が死ぬ(富山)
  足の毛をそると火事の時逃げられない(富山)
  人の足の裏をかくと貧乏になる(福井、岡山)
  鳥の鳴き声をまねすると唇をやむ(新潟)
  人のポケットへ手を入れると火事になる(愛知)
  子供の血を動物になめさせると親が気狂いになる(石川)
  人の足をくすぐると病がうつる(三重)
  鐵(くろがね)ビンの口を北に向けない(新潟)
  人が海に落ちて死ぬと死骸が上がるまで海が荒れる(石川)
  手水を人にかけると親の死に目にあえない(長野)
  紙布等二人で引っ張り合って切ると双生児を生む(大阪)
  42歳の厄年には竹の子とやりを家に入れない(青森)
  雷様が鳴る時三人で柱の傍に居るな(栃木)


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