禁忌 其の五


(1)縁起・言い習わし(その他諸々)
 海水浴の前には胡瓜を食べないこと(富山)
 柿の種を爐にくべてはじけた種子の当たった人は臆病になる(秋田)
 柿の種を火にもやすと糖尿病になる(富山)
 柿の種を火にくべると目がつぶれる(鳥取)
 火の中に柿の種を入れてはいけない(北海道)
 柿の種をいろりに落とすと病人が出ないという(富山)
 柿の種を火にくべると歯を病む(岐阜)
 柿の種を火にくべると気狂いになる(神奈川)
 桐の木を「クド」に入れると気狂になる(高知)
 いろりに柿の種子を入れるとらい病(天刑病)になる(山形)
 梅干の種をいろりへすてると歯が痛くなる(石川)
 十二月竹(師走竹)を切ると不幸がある(新潟)
 機織の枠を頭にのせると一生頭の出来物が癒らない(山梨)
 日暮れには竹を切らない(長野)
 青竹を杖にしてはいけない(和歌山)
 梅の種を海中に入れると海が荒れる(岡山)
 玄関先にくるみの木があると病人がなおらない(新潟)
 商人は木をもとよりくべぬ(資本を捨てぬ意)(鳥取)
 花を頭にさすと親の死に目に会えない(長野)
 葱を火に焼くと火の神様が嫌う(長野)
 からかさ松の切り倒しはいけない(大分)
 揚子と揚子で持ち替えてはいけない(東京)
 ねぎを火に入れると悪い(東京)
 神様の生け花は午後にはやらない(宮崎)
 藁は一束燃やすといけない(大阪)
 葱を焼けば赤午が入る(香川)
 石垣の所にあるよもぎを取るといけない(山口)
 初わらびを取って、手や足につけるとはみがかぶらない(山口)
 柿の木から落ちて傷をすれば死ぬ(長野)
 梅干の種を海の中へ落とすと海が荒れる(石川)
 葱をふむと長病になる(富山)
 頭髪に生の草花をさすと親の死に目にあえない(群馬)
 生きた花をさすといけない(岡山)
 帽子に花をさすと親が早く死ぬ(京都)
 クチナシの木を植えるとその子の何處かにあざが出来る(大分)
 椿・無花果・ビワを屋敷内に植えると縁起が悪い(大分)
 神様の側にある木を折ると罰がくだる(千葉)
 セキレイ・ウグイスは取らない(長野)
 ヤマツカシは取らない(長野)
 佛様へ松の木を植えると人が死ぬ(長野)
 部屋の前へ藤の木を植えると悪い(新潟)
 お宮等の木を切ると~ばちがあたる(岡山)
 小豆を町に植えるといけない(佐賀)
 苗代田へ餅稲を植えぬ(新潟)
 餅稲田の廻りに小豆をつくらぬ(新潟)
 苗代へ稲を作るといけない(三重)
 麥蒔の時うね落をすると其の年は悪い(三重)
 田植えの時両方から植えると悪い(滋賀)
 三日苗を植えるといけない(京都)
 田畑の作物を切外れをすると死外れる(京都)
 苗をくくったわらの輪の中に苗を植えると人が死ぬ(京都)
 茄子や北枕や三筋に植えると悪い(和歌山)
 里芋を作ると病気になる(山形)
 二股の大根は双生児を生むといって食べない(滋賀)
 「ノリ」の残りを食べるとお嫁に貰い手がない(高知)
 ~佛のお供えものを食べると忘れ物をする(岡山)
 梅干と鰻を食べると死んだり病気になる(大分)
 赤飯に茶漬けて食べると嫁入りの時雨が降る(静岡、徳島、高知、山梨)
 赤飯にお汁をかけて食べると嫁に行く時雨が降る(宮城、長野、埼玉)
 赤飯にお湯又は水をかけて食べると葬式の時雨が降る(富山、福島)
 お皿で飯を食うとお嫁に行ってそうされると言う(徳島)
 杓子をなめると婚禮の時雨が降る(高知)
 三ツ目の赤飯に湯をかけて食べると雨が降る(静岡)
 お墓に供えた物を食べると歯が悪くならない(長野)
 オゴンズ様(庫~)の魚を食うと口がまがる(新潟)
 コブを焼いて食べると天~様が泣く(大阪)
 味噌をたくときのおをたくと豆がもらえない(福井)
 梅干が腐敗すると縁起が悪い(佐賀)
 家を留守にして旅行に行く時頭付の魚を食べる(東京)
 人の食べかけた柿を食べるとガギ病になる(岐阜)
 山で食事した時箸を折らないと足を竹にさす(宮城)
 みょうがを食べると忘れ物をする(秋田)
 皿で水を飲まない(秋田)
 かにと水を食べ合わせてはいけない(神奈川)
 創傷のある時餅を食べてはいけない(福井)
 ウナギと梅干を食うと死ぬ(三重)
 かきと天ぷらを食べると腹痛が起こる(奈良)
 トロロ飯を食べた茶碗で湯を飲むといけない(青森)
 こけらのない魚と南瓜を食べると中毒する(秋田)
 カキと餅を食べると中毒する(秋田)
 夜、鹽(しお)を家の中へ持ち込んではいけない(茨城)
 鹽気の物を粗末にするとひょうそうを病む(長野)
 ご飯を粗末にすれば盲目になる(秋田)
 生米を食べると馬鹿になる(秋田)
 夜、箸と茶碗をたたくと悪い(新潟)
 茶碗をならすと「オツチ」になる(長野)
 ご飯の時左膳においてはいけない(北海道、長野、埼玉)
 ご飯の上へ箸を垂直に立てれば染んだ者(群馬、新潟、佐賀)
 釜から飯をうつす時は一人でする(神奈川)
 長いものを食べた茶碗でお茶を飲んではいけない(神奈川)
 食事するときに足や体をゆすって食べると貧乏になる(千葉)
 物を粗末にすると目がつぶれる(千葉)
 朝ご飯に汁をかけるといけない(北海道)
 ご飯の一箭つきをさける(長崎)
 一杯茶は飲まぬ一箭飯は食べぬ(島根)
 男に飯の黒焦げを食べると人に負ける(島根)
 ご飯の上に箸をさされない(島根)
 そばぜんをしたらいけない(広島)
 茶碗をたたくと(がき)が寄ってくる(京都)
 ご飯を粗末にすると針になって足にささる(長野)
 めしびつに三枚シャモジを入れるな(静岡)
 茶碗を箸で叩くと貧乏神がよろこぶ(岩手)
 一膳飯を嫌う(秋田)
 御飯を盛った茶碗の所に箸をさすと悪い(新潟)
 汁かけめしは、すく(食べる意)な(静岡)
 食事の時おみおつけ(味噌汁)を左においてはいけない(群馬)
 朝茶を飲まないと悪い(宮城)
 飯を食べてすぐ寝る人は犬になる(岩手、北海道、青森)
 御飯を食べて直ぐ横になると牛になる(島根)
 飯を食べてから直ぐ寝る人は貧乏になる(岩手)
 飯を食べてから直ぐ寝る人は牛になる(宮城、石川、福井)
 竹と木の箸を一緒に使うと嫌がる(長崎、神奈川、島根、大分、佐賀、岐阜他)
 食事の時箸から箸へ食べ物を渡さない(広島、秋田、佐賀、千葉、福島他)
 焼箸で食べると出世できない(大阪)
 山の神様へ悪い心の人が行くと必ず本山まで行く途中でけがをするか
 山から落ちる人がある(新潟)
 尻尾の切れた蛇は神様の使いだと信ず(徳島)
 水死人があがらぬと海が騒ぐ(和歌山)
 猿は庚申様のお使い(京都)
 犬が神様の使いだと毎日稲荷様に炊立ての御飯を供え犬にも食べさせる(群馬)
 ねずみは恵比寿様のお使いである(群馬)
 おひきがえるは神様のお使いである(群馬)
 百足は神様のお使いで家を守る(石川)
 百足に女のツバをかけるとむかでが死ぬ(石川)
 百足を殺すと四国八十八箇所を三べん参った事になる(香川)
 赤とんぼは仏の使者である(山口)
 がま(又は蛇)がメス・オス二匹いたら家の守り神(石川)
 八尾の聞名寺に幽霊の掛け軸があって、それをかけてその前で寝ると
 本当の幽霊が出て来る(富山)
 四つ角にはお化けが出る(長崎)
 狐は稲荷の使者と言われる(高知)
 ごくろう虫(極老虫?)を殺すと伊勢参り一回の価値がある(大分)
 五月の節句に菖蒲湯をたてると頭を病まない(山梨)
 満潮の時人が生まれ干潮の時人が死ぬ(京都)
 正月に神参りする(静岡)
 丑年の娘は戻るといって嫁にださず養子を迎える(石川)
 五月五日に菖蒲湯をたてる(香川)
 七月七日には何を洗ってもきれいになる(洗濯に石鹸を使用しない)(富山)
 節分に豆蒔きをすると縁起が良い(三重)
 お盆の初めの日に夜迎火を、終わりの晩に送り火を焚く(山梨)
 初亥の子を初嫁が祝えば男の子が出来る(鳥取)
 丙午の女は男を食う(男の命を取るの意)(鳥取)
 一月一日、二日、三日の朝豆柄とはぎを炊く(長野)
 漁夫は船がらをたかれない(秋田)
 漁業者として危険な海上生活者ゆえ縁起は割合思う(京都)
 悪い事は一度あれば二度ある(富山)
 二度あることは三度ある(茨城)
 来年の事を言うと鬼が笑う(東京)
 胸に手を当てて寝ると悪い夢を見る(新潟、岡山)
 とろろを食べてお茶を飲むと中気になる(静岡)
 夜梅干しを食べると目がうすくなる(富山)
 はしかの時胡瓜を食べると全快後にも発疹が時々出来る(新潟)
 一個の品物を箸で二人で挟み合うべからず(北海道、神奈川)
 箸でつかみっこをしてはいけない(千葉)
 夜髪をとかない(岩手)
 髪の毛を火鉢で焼かないこと(和歌山)
 夜頭の毛を洗うと親の死に目にあわれない(高知)
 爐に髪の毛をくべてはいけない(福島)
 毛髪を火に燃やすと気狂になる(神奈川、静岡、滋賀、京都、大阪、奈良他)
 髪の毛や爪を火にくべると気狂になる(静岡、徳島)
 腫物の殻を火鉢に落とすと腫物が広がる(岡山)
 水にお湯を入れないこと(岩手、北海道、埼玉、静岡、新潟)
 敷水(水を入れた上に湯を注ぐ事)をきらう(佐賀、埼玉、三重、福島)
 下水がハネルと火事の時走れない(岩手)
 家人が旅に出た時直ぐ掃除をしたり障子を閉じたりしてはいけない(徳島)
 人の出る時にほうきで掃き出すと縁起が悪い(香川、京都、滋賀)
 お祭りに獅子舞をすると魚がとれない(石川)
 下水の中に生きた魚を入れると病人が絶えない(新潟)
 左手で酒をお酌したり水をかけたりしてはいけない(秋田)
 井戸を掘る時女がのぞくと井戸水が濁る(広島)
 用も無いのに湯を煮立たりすると隣の財産が良くなる(岩手)
 船に女一人乗せない(秋田、長崎)
 いか船が出た後髪をほどくといかがとれない(青森)
 アワシマ様、弁天様に男女でお参りすると縁が切れる(和歌山)
 仏様にお鉢をかがすと不幸がある(愛媛)
 仏様に夕方花を上げると仏様が殖えるという(岩手、静岡)
 嫁入り道具を上座から出しては悪い(秋田)
 人が生まれたり死んだりするとその家の人は1週間神参りができない(秋田)
 悪い事をすると地獄の釜に落ちる(長野)
 祖先を粗末にすると「バチ」があたる(大阪)
 伊勢様のお札をふんだりまいたりするとマムシに食われる(岡山)
 出生年の神により食物を忌む(宮城)
 恵比寿様のお供物を子供及び女が食べると縁遠くなる(長野)
 家向を北向にすると不幸があって悪い(秋田)
 悪い事をすると罰があたる(岩手)
 世の中で悪い事をすると地獄に行く(福井)
 親不孝すれば罰が当たる(岩手)
 悪い事をすれば悪い報いがある(千葉)
 嘘をつけば鬼は舌を抜く(青森)
 おへそを出せば雷さんに取られる(大阪)
 親不孝な者は出世しない(秋田)
 ひざ振りをすれば出世しない(秋田)
 和尚様の前に転ぶと穴の中に埋められる(新潟)
 お金を拾う事は縁起が悪い(和歌山)


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