禁忌 其の参

1.呪術、民間療法と占い
 (1)呪術(まじない)
   朝 神仏に供えたものを食べるとその日の難を逃れる(北海道)
   朝お茶を飲まぬと縁起が悪い(熊本)
   朝のお茶はその日の厄目をのがれる(群馬)
   朝 お茶を飲むとその日の難を逃れる(山梨)
   朝茶は災難逃れ(宮城)
   朝茶は災難を避ける(神奈川)
   朝茶はその日の難逃れ(熊本)
   火事場に行く時茶を飲んで行くとけがしない(埼玉)
   出がけの茶はその日の難を逃れる(長崎)
   外出の時お茶を飲むと恥じをかかぬ(愛知)
   旅行する時は八十八茶を飲んで行け(熊本)
   正月三日間一年中の厄を払う意味で梅茶を飲む(東京)
   朝食に梅干を食べればその日の悪い事を免れる(富山 茨城)
   冬至に南瓜を食べると長生きをする(愛知 茨城 神奈川 愛媛 山梨)
   土用の丑の日にはうなぎを食う(神奈川 愛媛 兵庫)
   他家の葬式から帰ったら塩払いして入る(愛媛 熊本 埼玉 神奈川)
   葬式から帰って来た時は灰と塩を混ぜたものを門口で踏んで入る(京都)
   死人の枕見に何か金物を置く(兵庫 埼玉)
   風邪を引いたら菌を紙に包んで人通りに捨てると治る(長野)
   火災の時 女の腰巻を振ると風向きが変わる(秋田)
   雷の時 線香を仏壇にあげると落雷しない(長野 茨城)
   悪い夢を見た時は(朝早く起きて)川へ何か流して夢流しをする(兵庫)
   恨み言がある時、わら人形に五寸釘を打つ(愛知)
   人の写真の目を針で突くと目が見えなくなる(愛媛)
   自分が恨んでいる人の写真に傷をつけると、その人は必ず死ぬ(山口)
   勝負に八ツ手の葉を懐に入れていくと運が良い(山形)
   節分の豆を果物の木に巻けば多く実がなる(島根)
   大晦日にそばを食べると運が強い(兵庫)
   嫁入りの時、家を出る際茶碗を割る(徳島)
   鶏小屋の前に瓢箪をつるとイタチが来ない(愛媛)
   赤子が夜泣きしたら烏の絵を書く(徳島)
   小児のひきつけに茄子の漬物をかまどの近くに吊るすと良い(香川)
   腹痛の時、狛犬さんの腹をなでるとなおる(奈良)
   赤子の夜泣きに古草鞋を家の棟を越すこと(但し夜明前)(富山)
   酒を飲んで吐きそうになった時は箒を枕にして寝るとよい(新潟)
   地蔵様へ炒り豆を針に刺して供えると歯の痛みがなくなる(富山)
   歯の欠けた時下歯は上屋根に、上歯は縁の下に投ず(佐賀)
   かごを頭にかぶせると早く成人する(石川)
   食塩を日没後使用するときは魔はらいを行う(宮崎)
   新しい下駄を下ろす時は下駄の裏に「かますみ」をつける(宮崎)
   しゃくりは箸を十文字にして水を飲む(島根)
   死んだ蛇を見たら土にいけると歯が丈夫になる(島根)
   蛇のぬけがらを財布に入れると金が貯まる(広島、三重)
   頭髪を切って道にふりまくと早くのびる(岡山)
   大晦日迄其の年の借金がなし切れる様に茄子の木をむすということ(埼玉)
   毎朝火鉢に線香を一本荒神様に上げると火傷を免れる(福島)
   地震の時呪文を唱える(福島)
   雷が鳴ると線香を入れる(福島)
   家を留守にする時茶碗に三度息をかけて爐辺りに伏せて外出すると
   留守中盗難を免れる(福島)
   牛の夢わ見た時は三方荒神様のおとがめだからおくどさんをきれいにする(滋賀)
   陰膳をするとお腹がすかない(和歌山)
   輿入れの時玄関にて盃を割る(富山)
   四月八日のお釈迦様の甘茶にて茶の字を書き逆に柱にはっておけば
   百足が家に来ない(高知)
   農家では正月の三日目に田植初といってカヤをさす平年二本閏年三本(徳島)
   旅にでる時ゼンの湯を飲む(岩手)
 (2)民間療法
   ひきつけた時に雪の下をねぶらせると正気づく(岐阜)
   不動明王の水で目を洗うと良くなる(福島)
   風邪を引いた時は頭に梅干を貼る(愛知)
   妊婦は丑の日や犬の日に腹帯をかける(和歌山)
   妊婦は犬の日に腹帯をかける(京都、佐賀)
   冬至に南瓜を食べると中風にならない(宮城、新潟、富山、静岡、滋賀、三重)
   冬至に南瓜を食べないでいるとはらわたがくさる(山梨)
   冬至に柚子湯をたてる(香川)
   黒豆を食べると声が良くなる(新潟)
   ねずみの黒焼きを食べると寝小便をしなくなる(和歌山)
   めくらになった時お宮様の水で洗うとあく(奈良)
   四月八日にアヒルの玉子を食べると中風にならない(富山)
   ゴキカブリ虫を殺すと目が良くなる(島根)
   土用の日に鳥居をくぐれば中風にかからぬ(徳島)
 (3)ト占い(うらない)
   中秋の名月に自分の影を映してみて、薄ければ早死にする(奈良)
   手の筋のとおった人は幸福(石川)
   酒を飲む時、杯の酒を火鉢にこぼして厄除けの占いをする(鹿児島)
   眉毛の離れている人は遠くへ嫁に行く(神奈川)
   履物の裏表にて天気を占い表ならば晴れ裏ならば雨曇り(高知)
   名前の字画を数えて運を決める(奈良)
 (4)たたり
   神に願いが叶って願い解きをしないと罰が当たる(東京)
   祖先の供養をしなければたたる(滋賀)
   祖先のお祭りをしなければ身寄りにさわりがくる(長崎)

2.数の忌
 (1)3という数字
   3人長屋の仲が悪い(全国23県)
   3人で写真を撮ると真中の人が死ぬ(41県)
   漬物の3切れや、身を切るといって嫌う(栃木 東京 愛知 兵庫 島根)
   一枚の着物を3人で縫うものではない(鹿児島)
   よその家に三日泊まるものではない(福岡 佐賀)
 (2)4の数字
   畳の四枚敷きは縁が悪い(鹿児島)
   おにぎりを四つ作ると縁起が悪い(宮城)
   4間2間の家はいけない(北海道)
 (3)7およびその他の奇数
   7日帰りをするものではない(福島 新潟 富山 茨城 千葉)
   月の7日は旅立ちに悪い(滋賀 京都 和歌山)
   夫婦7つ違いは相性が悪い(鳥取)
   7日の旅立ち、9日帰りはいけない(秋田 静岡 岐阜 三重 京都 兵庫)
 (4)その他
  家を二人で掃除しない(長崎)
  九の付いた丑の日に餅をつかない(秋田)
  一つのタライで二人一緒に洗濯してはいけない(和歌山)
  桝に物を入れる時二人で入れない(大分)
  普通の時は同じ部屋を二人で箒を持って掃除せぬ事(北海道)
  足を洗う時たらいに二人で三本をつけてはいけない(京都)
  二股のさとうきび(又はいも)は食べない(高知)
  大晦日に仏の供養としてむすびに箸をさし平年の時は十二個、閏年の時は
  十三個供える(秋田)
  一・二・三・四・五の着く日に蚊帳を吊り始めてはいけない(群馬)
  弁当のおかずに沢庵を三かけ食べると身を切るという(千葉)
  漬物は三きれ出さない(神奈川、福島)
  弁当のおかずを三切つめていくと悪い(新潟)
  二つ続いてるものを食べると双子を生む(福井)
  贈り物に偶数を嫌う(静岡)
  漁業者は四・九を嫌う(北海道)
  病気の時、六、三除けをする(長野)
  男の子が七人あれば一人はお寺様にする(青森)
  家中に死人のあった時と産後三十三日がすまないうちは神参りを禁じている(山口)
  三夜泊はいけない、どうしても避けられない時には着物を置いて行く(佐賀、長崎、岡山)


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