禁忌(其の八)

  結婚・妊娠に関する迷信

    (1)妊娠に関する迷信
    
妊婦が兎を食べると兎唇の児が生まれる(全国的に有る)
    妊婦が蟹を食べると生まれた児は毛深い(大分)
    妊婦が蟹を食べると六本指の児が生まれる(秋田)
    妊婦が蛸を食べると蛸腹になる(千葉)
    妊婦が蛤を食べると舌を出す児が生まれる(東京)
    ナマコを妊婦が食べると骨なし児が生まれる(和歌山)
    妊婦が鴨を食べると鴨指の児が生まれる(栃木)
    妊婦が家鴨の肉を食べると家鴨の足がはえる(栃木)
    妊婦が柿を食べるとその児が腐る(秋田)
    妊婦はもちろん、その家人が新しく竈を築いたり修理しても三つ口の児が生まれる(全国的)
    妊婦が二股大根を食べると双児が生まれる(滋賀・栃木)
    妊婦が二つずつ続いたものを食べると双児が生まれる(福井)
    畳の継ぎ目の上で交合すると双児が生まれる(不明)
    妊婦が火事を見ると生まれた児に赤痣がある(全国的に存在)
    妊婦が葬式を見るとその児に痣が出来る(青森・石川・滋賀・栃木・島根・岡山)
    妊婦が蜥蜴に熱湯をかけると縮れ毛の児が生まれる(徳島)
    妊婦が蛇を殺すと良くない(岡山)
    妊婦が炭をまたぐと黒子が生まれる(長野)
    竈の上に包丁をおくと口の切れた児が生まれる(宮崎)
    妊婦が横ムシロに寝ると唖の児が生まれる(秋田)
    妊婦がカマスの上に座ると袋児が生まれる(長野)
    袋から袋へ物を移すと袋児が生まれる(滋賀)
    米を研ぐ時釜の底に少し水を入れてから研がないと空子が生まれる(新潟)
    紙布等を二人で引っ張って切ると双児が生まれる(大阪)
    妊婦が写真を撮ると生まれた児が早死にする(愛媛)
    妊婦が箒をまたぐとお産が重い(宮城・新潟・富山)
    餅つきの時に下駄履きでつくと歯の悪い児が生まれる(静岡)
    妊娠中は近親者が死んでも手をつけぬこと(栃木・千葉)
    妊婦が墓に詣でるといけない(滋賀)
    妊婦が大きな茶碗でご飯を食べると口の大きな児を産む(広島)
    産婦が火傷を見ると、見られた火傷は全快する(長崎)
    お産後百日以内に柿を食べると、乳が出なくなる(埼玉・富山)
    家内で子供が生まれると、お産の火が悪いというので仕事を三日間休む(高知)
    産後身寄りの者が死んだ場合、神様のそばへ行けない(東京)
    くちなしの木を植えると、その子のどこかに痣が出来る(大分)
    妊婦が蟹をいじめると、その子が蟹のようになる(香川)
    妊婦が生姜を食べると六本指の児が生まれる(秋田)
    妊婦が油気のものを食べると胎毒の児が生まれる(不明)
    妊婦が蜂蜜を飲むと腹痛が起こる(岩手)
    妊婦が南瓜を食べると癪病になる(栃木)
    妊婦が蟹を食べると虫になる(鳥取)
    妊婦が蛸の足を食べると子の頭髪が縮れる(愛媛)
    妊婦は肉、四つ足を食べるものではない(千葉・長野・群馬・秋田・島根・岡山)
    妊婦が鮫を食べるとその子が鮫肌になる(青森)
    女が鳩を食うと口から子を産む(鳥取)
    産後にイカ・蛸・海老を食べるものではない(香川)
    妊婦が田のしりみを新たに切ると三つ口の児が生まれる(三重)
    妊婦が田の中畦を切ると兎唇の児が生まれる(静岡)
    妊婦にすえてもらったお灸は効かない(高知)
    妊婦が切れ物を懐に入れると兎唇の児が生まれる(岩手)
    妊婦が土瓶に口をつけて水を飲むと兎唇の児が生まれる(岩手・福井・大阪・大分)
    女が蒸篭のご飯を拾うと空子が生まれる(富山)
    妊婦が大きな茶碗で食事をするとその子の口は大きい(広島)
    妊婦が泥棒をすればその子が泥棒になる(長崎)
    人につばきをかけると歯の悪い子を産む(静岡)
    妊婦は殺生をしてはいけない(和歌山・広島)
    女が石臼の目を拭うと盲目の子が生まれる(愛知)
    妊婦が砥石をまたぐと砥石が割れる(京都)
    女が砥石、鎌、天秤棒をまたいではいけない(奈良)
    妊婦が卯の花をまたぐと流産する(不明)
    妊婦が転ぶとへその緒が胎児の首に巻き付く(不明)
    妊婦が馬の手綱を踏むと難産する(新潟・高知)
    馬の手綱をまたぐと子供が十二ヶ月腹にいる(北海道)
    

  (2)結婚に関する迷信

    丙午の女と結婚すると夫が食い殺される(神奈川・鳥取・福井)
    己午の縁談は成立しない(埼玉)
    四う目十う目は合性が悪い(青森・福島)
    縁組の時、四つ違い十違いはいけない(神奈川)
    四つ違いは死に別れる、生きて苦労する(宮崎)
    女は十九、男は二十五歳は結婚を嫌う(鳥取)
    女が二十二歳(いわゆる二並び)の時に結婚すればいけない、離縁になる(埼玉・三重)
    二十五、二十八等の年令に結婚してはいけない(大分)
    丑年の娘は戻るといって嫁に出さず、養子を迎える(石川)
    戌(去ぬ)の日に結婚すれば必ず帰る(秋田)
    亥の子に采類を食べると縁が遅い(高知)
    三月に縁組すると悪い(愛知)
    輿入れの時、玄関で盃を割る(富山)
    嫁に行くとき、二度と帰って来ないように大戸を締める(山梨)
    若い娘がハンカチ、指輪を人にやると縁遠い(長崎)
    赤飯を茶漬けで食べると嫁入りのとき雨が降る(静岡・山梨・徳島・高知)
    赤飯にお汁を掛けて食べると嫁入りのとき雨が降る(宮城・長野・埼玉)
    お皿で飯を食うとお嫁に行ってそうされる(徳島)
    杓子を嘗めると婚礼のとき雨が降る(高知)
    豆の皮をむいて食べないと嫁に行くとき裸で行く(新潟)
    恵比寿様のお供物を子供や女が食べると縁が遠くなる(長野)
    粟島様、弁天様に男女でお参りすると縁が切れる(和歌山)
    縁談の時にお茶を出すといけない(秋田)
    縁組のとき鯛を使用する(島根)
    婚礼には伊勢海老を用いる(全国的に有る)
    鶴亀はめでたいものとして婚礼に使われる(全国的に有る)
    目出度いときに不吉な話をしない(岡山)
    
    

    

        

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